2026-01-05 · SINOWIN INDUSTRIAL (VN)
「磁石の王」耐熱対決:重希土類フリー磁石は120°Cに耐えられるか?
可逆損失・不可逆損失を軸に、N・M・H・SHの重希土類フリー磁石が極限温度下でどれだけ磁力を失うかを試算し、選定のポイントを整理します。
電動化と省エネ・低炭素化が進む今日、NdFeB永久磁石はモーターやセンサーに欠かせない中核部品です。現在、重希土類フリー(HRE-Free)技術が業界のルールを大きく書き換えつつあります。
なぜ磁石は熱に弱いのか:「熱減磁」を構成する2つの要素
- 可逆損失(Reversible Loss):温度が上がると磁力が低下しますが、温度が下がれば磁力は完全に回復します。
- 不可逆損失(Irreversible Loss):設計上の限界を超えると、冷却しても磁力は自然には回復せず、再着磁が必要になります。
各グレードの極限温度における性能
| 磁石グレード | 極限温度 | 残留磁束係数 α (%/°C) | 保磁力係数 β (%/°C) |
|---|---|---|---|
| Nグレード | 80°C | -0.12 | -0.60 |
| Mグレード | 100°C | -0.12 | -0.58 |
| Hグレード | 120°C | -0.11 | -0.58 |
| SHグレード | 150°C | -0.10~-0.12 | -0.55 |
結論:極限時の熱減磁は結局どのくらいか?
- Nグレード(80°C):総磁力損失は約12.2%
- Mグレード(100°C):総磁力損失は約14.6%
- Hグレード(120°C):総磁力損失は約16.0%
- SHグレード(150°C):総磁力損失は約20.6%
